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夢現綜軌帳相樂使行 肆

[295]  やいせ  2007-08-30投稿
「おぉ、すごいな。」
ラフィは心底感心している様だった。
「米を握る時は、力は不要。そっとでいい。」
「そうか。よぅし、私も‥うん?‥‥あれ?」

さっきと何一つ変わってはいない。
どうやら、力加減が不得意らしく、飯は見事にぎちぎちに握られていた。

思い起こせば、ラフィは女ではあるものの、男顔負けの馬鹿力を所持している。
ラフィだけではない。
亜鶴でさえ、肆之佐に勝るとも劣らない程度はあった。
肆之佐も人間の同世代男性の中では、上の中、或は上の上程度はある。

実は、ラフィは人間ではない。
少女の"かたち"をしている妖怪である。
なので、基本的に能力は人間を大きく上回る。

亜鶴は人間である。
性格には、人間離れした人間である。

梦却籠での力関係の相場は、大きく分けて
妖精<人間≠魔物<妖魔<妖怪<精霊<悪魔‥‥‥
といった位置付けがあるのだが、当然例外もいる。
そのいい例が亜鶴なのだろう。

一見、普通の人間と何ら変わらない少女。
しかしその強さは知っている。現に負けたのだから。
2対1ではあった、2対1ではあったが、1対1でもきっと敗北を味わっていただろう。
肆之佐には解っていた。


━続く━

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