夢現綜軌帳相樂闘劇 参
其処にあるなら、あったのであろう。気付かなかっただけかもしれない。
肆之佐はそう考える事にした。
今まで居た少女が居ない。
それも然程気には掛らなかった。
それは此処が梦却籠だからなのであろう。
少女が指した道を肆之佐は歩いていた。一本道なので迷う事なく歩き続けた。
すると、木造の建築物が目の前に現れた。
「そこの人間、何をしてるんだ。」黄金色に輝く目と金髪をもつ少女だった。
「帰るのだ。自分の家に、己の'現'に」
肆之佐は薄々、淡薄な物だが'これは夢だ'と思っていた。
しかし、そんな事はどうでもよくなりつつあった。
「?。お前、何を言ってるんだ?
そこは亜鶴ん家だろ?お前の家じゃあない。」
「‥‥‥‥?」
そうだ。ここは私の家ではない。
肆之佐はそう思った。
「!」
何故かは判らないが、目の前の少女は驚いた様な顔をしていた。
「ははん。解ったぞ?だがそうはさせない!」
次の刹那、肆之佐は刀を抜き、その懐には少女が居た
少女は鉤爪の様な、短剣の様な物を左手につけていた。
金属同士の擦れる乾いた音が響く
━続く━
肆之佐はそう考える事にした。
今まで居た少女が居ない。
それも然程気には掛らなかった。
それは此処が梦却籠だからなのであろう。
少女が指した道を肆之佐は歩いていた。一本道なので迷う事なく歩き続けた。
すると、木造の建築物が目の前に現れた。
「そこの人間、何をしてるんだ。」黄金色に輝く目と金髪をもつ少女だった。
「帰るのだ。自分の家に、己の'現'に」
肆之佐は薄々、淡薄な物だが'これは夢だ'と思っていた。
しかし、そんな事はどうでもよくなりつつあった。
「?。お前、何を言ってるんだ?
そこは亜鶴ん家だろ?お前の家じゃあない。」
「‥‥‥‥?」
そうだ。ここは私の家ではない。
肆之佐はそう思った。
「!」
何故かは判らないが、目の前の少女は驚いた様な顔をしていた。
「ははん。解ったぞ?だがそうはさせない!」
次の刹那、肆之佐は刀を抜き、その懐には少女が居た
少女は鉤爪の様な、短剣の様な物を左手につけていた。
金属同士の擦れる乾いた音が響く
━続く━
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