携帯小説!(PC版)

ゆるゅら

[313]  クゥ  2007-09-03投稿
緩くゆらゆらと流れる時間、それはこの世の全てにある時間、空にも海にも花にも鳥にも動物達にも人間にも生きるもの全てに与えられた時間
便利さと引き換えに無くすものは自然だけではなく、それを感じる心と気持ち。通学通勤のほんの一瞬に感じれる、ゆるゅら目線を少しずらすだけで心の癒しになるかも!
−ゆるゅら−
−春−
ある朝、通勤通学時に見慣れてる景色に少しづつ色がついてくる。薄く淡いピンクと明るい緑、普段は何気ないただの木が桜だよ!と伝えてくれる。毎朝見ている木に目を向ける季節、少しの時間だが、桜の花を見て 春だなぁって思える心、桜を見ても何も思わないって人はいないと思う。ゆるゅらってそんな気持ち心な事。見えるのに見えない時間、大切なもの。
桜 花筏 菜の花 土筆 花の香、紋白蝶、蜜蜂、冷たくも暖かい風と陽射し自然が目覚める季節。
−梅雨−
雨降り続きで気分が下がる、そんな日に紫陽花を見つけた。大きな葉っぱに青や紫の小さな花をたくさん咲かせている。葉っぱの上をのんびりと進むカタツムリの親子。落ちてくる水滴を殻に受けながら何処へ行くのかなぁ?近くの家の窓からてるてる坊主が眺めているようにも見えた季節
−夏−
遠くに大きな積乱雲と焼きつける太陽の中に吹く風、その風を受けて涼しげな音をたてる風鈴。一匹の蝉が網戸に止まって鳴き始める。蝉さんそんなところで鳴いてもパートナーは現れないと思うよ。そう感じながら大きな向日葵の側で西瓜を食べた季節
−秋−
深緑が紅葉し赤が似合う季節、まわりの景色が赤いからそれを見る蜻蛉も赤くなったのかなぁ?役目を終えた案山子が黄金の中に立ち豊作を喜んでいるように感じる。夏が去り空も高くなり、昇る月に兎も餅をつく季節
−冬−
空気が澄み切る星空に流れる獅子座流星郡、星が落ちた後で、雪がチラチラ降り落ちる。見慣れた景色が一夜にして白銀の世界に変わり、あちらこちらで登場する雪達磨
冷たい風と雪が空気を綺麗にしてくれる季節
−四季−
日本には様々な季節があり、季節に合わせた自然の色や香、少しづつ無くなっている事に気付かない時間の中で、失いかけているものをゆるく、ゆらゆらした気持ち心で見れる事で、自然に対しても自分に対しても癒しになるはず、慌てて生きようと、のんびり生きようと人生は同じなんだから、一緒でも、ゆるゅらってね!

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