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勇気があれば

[172]  タカ  2007-09-06投稿
僕の回りを覆うこの世界は、どうすれば明るく晴れるのだろう。



休日の午後、1万人以上が詰めかけているサッカーの試合。
終了まで後わずか、1対1の同点でロスタイムというところ。その選手は相手ゴール正面で味方からボールを受けた。敵の守りは、まだ間に合っておらず、多くの人がシュートチャンスと感じていた。

「撃てー!」サポーターの誰もが思った次の瞬間、彼はフリーの味方にパスをした。

大きなため息に包まれるスタジアム。結局その後、フリーとなっていた選手は、敵に追い付かれ守りきられてしまった。

試合終了のホイッスルがなり、騒然とするスタジアムを僕らはあとにする。

「なんで、最後のところシュートしなかったのかね?」
誰もが素直に感じる疑問を友美は僕に投げかけてきた。
「なんでだろうね。シュートコースがなかったのか、自信がなかったのかな。あれを撃ってれば、決まらなくても少しはこっちも満足したのに」
そんな風に試合の感想を話ながら、軽く食事をして家路につき。友美との初めてのデートは終わった。

彼女は高校時代のアイドルだった。当時から抜群にかわいいと評判で、学園祭の学年人気ランキングではかならずベスト3にランクインしていた。三年間、同じクラスだったし、会話をした事はあったが、仲が良かった訳でもなく、僕にとっては少し遠い存在の子だった。
そんな彼女とデートするとは三ヶ月前には想像もしなかった。
すべては高校卒業後のクラス飲みが始まりだった。

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