Dear...(3)
突然萩原君に話し掛けられて、あたしは一瞬心臓がピクッとなった。
なぜなら、あたしはあまり男子と話したことがなく、話したとしてもせいぜい委員会や係で同じになって、話し合いをしないといけない時ぐらいである。
「な、何?」
端から見たら好きな人から声を掛けられてもじもじしている女の子に見えなくもない。
嗚呼、なんと恥ずかしい。
「何で1人でぼーっとしてるの?」
「何でって…あたし、がやがや人とおしゃべりするより、こうやっているのが好きなの!」
勝手に言葉が出て来る。もちろん、適当に。
「ふーん。女子なのに珍しいね。名前、何て言うの?」
「えっ?あぁ…深澤梨歩。」
「深澤ね。覚えとく。」
それから萩原と休み時間、この学校に来るまでの事や部活など、おしゃべりをして過ごした。
男子と関わりを持たないよう何故か鎖国していたあたしは、萩原にだけ開国されたような気がした。
最初、「女子なのに珍しい」とか言われたりもしたけど、男子でもこの人とは仲良くやっていけそうと思った。
そうそう。本人から君付けから呼び捨てに移る許可を頂いたので、「萩原」と呼ぶようになった。
彼は親がどんな職業なのか教えてくれなかったが、よく転勤するので何回も転校をしていたそうだ。部活はバドミントン。好きな教科は数学。嫌いなのは英語。ちなみにあたしはその反対。家族は父と母、妹が1人の4人の家族。…などなど。
放課後。
帰りのホームルームが終わり、教室を出ようとした時、
「深澤さん!」
あたしを呼んだのは石橋 香織(いしばし かおり)。彼女はとても明るい性格で、誰とでも仲良くなれる人。あと生徒会でもある。
「あのね、今朝夢を見たの。クラス替えをした夢。でね、その夢がすごいの。新しいクラスが1組で担任の先生が当たってて、深澤さんと同じクラスだったの!」
あたしは思った。ホントにこの子は明るいなぁと。もしあたしが石橋さんと同じような夢を見ても、「正夢だ」と関心して終わらせるのに。
「って事で1年間ヨロシクね☆ ぁ、今度から深澤さんのこと梨歩って呼ぶから!だから香織って呼んでょ!」
今日は新しい出会いがあった。なんだかワクワクしてきちゃった。これから楽しい1年間になりますように。
なぜなら、あたしはあまり男子と話したことがなく、話したとしてもせいぜい委員会や係で同じになって、話し合いをしないといけない時ぐらいである。
「な、何?」
端から見たら好きな人から声を掛けられてもじもじしている女の子に見えなくもない。
嗚呼、なんと恥ずかしい。
「何で1人でぼーっとしてるの?」
「何でって…あたし、がやがや人とおしゃべりするより、こうやっているのが好きなの!」
勝手に言葉が出て来る。もちろん、適当に。
「ふーん。女子なのに珍しいね。名前、何て言うの?」
「えっ?あぁ…深澤梨歩。」
「深澤ね。覚えとく。」
それから萩原と休み時間、この学校に来るまでの事や部活など、おしゃべりをして過ごした。
男子と関わりを持たないよう何故か鎖国していたあたしは、萩原にだけ開国されたような気がした。
最初、「女子なのに珍しい」とか言われたりもしたけど、男子でもこの人とは仲良くやっていけそうと思った。
そうそう。本人から君付けから呼び捨てに移る許可を頂いたので、「萩原」と呼ぶようになった。
彼は親がどんな職業なのか教えてくれなかったが、よく転勤するので何回も転校をしていたそうだ。部活はバドミントン。好きな教科は数学。嫌いなのは英語。ちなみにあたしはその反対。家族は父と母、妹が1人の4人の家族。…などなど。
放課後。
帰りのホームルームが終わり、教室を出ようとした時、
「深澤さん!」
あたしを呼んだのは石橋 香織(いしばし かおり)。彼女はとても明るい性格で、誰とでも仲良くなれる人。あと生徒会でもある。
「あのね、今朝夢を見たの。クラス替えをした夢。でね、その夢がすごいの。新しいクラスが1組で担任の先生が当たってて、深澤さんと同じクラスだったの!」
あたしは思った。ホントにこの子は明るいなぁと。もしあたしが石橋さんと同じような夢を見ても、「正夢だ」と関心して終わらせるのに。
「って事で1年間ヨロシクね☆ ぁ、今度から深澤さんのこと梨歩って呼ぶから!だから香織って呼んでょ!」
今日は新しい出会いがあった。なんだかワクワクしてきちゃった。これから楽しい1年間になりますように。
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