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ディフェンド ”決着” 28

[343]  2006-03-14投稿
 霧がはれ、その中から倒れた翔の姿が現れる。辺りには翔が張ったシールドの砕けた破片が散らばっている。
 「これで、1人目か・・・後は御前だけ・・・―――」
 と、浪が怜の方に目を向けた。
 「まだ・・・終わっちゃいねぇぞ・・・!」
 倒れている翔が言う。
 「んっ?」
 すると、砕けたシールドの破片が宙に浮いたのだ。
 「・・・!」
 そして、凄いスピードで浪に向かって行く。
 「なっ・・・。間に合わな・・・―――」
 破片は、浪の体中に当り、煙が爆発したかのようにあふれ出す。
 「っ・・・―――」
 翔から離れた所にいる怜は、翔と浪の居る所を見つめてる。
 
 霧がはれ、倒れていた翔がまた立ち上がった。
 「・・・奴は・・・どうなったんだ・・・」
 翔が、前を向くとそこには体中傷だらけになった浪が立っていた。
 「フッ・・・これくらいの事で、私がやられるなど思ったか・・・?」
 「くっ・・・―――」
 「これで終わりだ・・・!」
 浪が自分の右腕全体を刃に変え、勢いよく振り上げそして、振り下ろした。
 「ヤ・・・べッ・・・」
 シールドを張る力がない翔は、立ち尽くすことしかできなかった。
 「っ・・・―――」
 刃が翔に襲いかかる・・・。翔は下を向く。
 
 
 「大丈夫?翔」
 
 は・・・――−?

 翔は顔を上げる。と、そこには浪の姿は見えず怜が立っていた。
 「怜・・・?どうして・・・」
 「どうしてって・・・『止めを刺せ』って言ったからでしょ?」
 「あ・・・そぉだったな」
 翔が下を向くとそこには気絶して倒れている浪の姿があった。
 「よしっ!早く啓吾達を見つけなきゃ!」
 「そぉだな」
 怜と翔は走って奥にある大きなドアを開けた。
 
      怜・翔 VS 浪
       ○     ×

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