もしこの恋が...
孤独なとき、不安なとき、自身をなくしたとき、いつも健太が言葉をくれた。優しさをくれた。その貴方の優しさが今も私の支えなんだよ。
私が元気がないことを貴方が気付いてくれてドキドキした。それでも私は健太を好きになる気持ちを抑えた。
だから鏡夜への想いが少しづつ薄れ始めていることは自覚していた。でも今気持ちが動いたら私の鼓動は張り裂けそうで怖かった。
数日後、席替えをして私は鏡夜、健太との間にはさまれた。
鏡夜とは家が近いからたまに話すことはあった。
健太とは接点がなく、話しかけられたのはあの時が始めてだった。
私はこの席が複雑な気分だった。
席替えがあったのは遠足の班を決めるだった。だから私の班は鏡夜と健太。その中にもう一人厄介な奴紀美がいた。紀美も同じ班になってしまったのだ。
紀美とはあれ以来話していない。紀美は気まずいのか話しかけてこない。そして私はというとあのときのことを許していない。だって謝ってもらって無いから!!
だからこの班で遠足なんて気まず過ぎて有り得ない!!
そしてこの遠足によって私の心は大きく動くこととなる。
そう…胸の奥に秘めていた想いが。何度も鍵をかけて溢れ出さないようにしてきた想いが…溢れ出すことになるんだ。
感想
感想はありません。