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殺し合いごっこ‐LAST CHAPTER‐36

[590]  龍角  2007-09-11投稿
同じ迷彩服を来た兵士達は凄まじい銃撃戦を繰り広げていた。


「馬鹿な真似は止めろ!!
仲間どうしで殺しあって何になるんだ?」

一人の丸腰の兵士が壁に追い詰められて5人の兵士に囲まれている。

その中の一人が丸腰の兵士に銃を突き付けた。

「止めろ…頼む…お願いだ…」

男の必死の命乞いにも耳を傾けずに男は引き金を引いた。

「雑魚は片付けた。
変電室へと向かうぞ。」

「「「「はい!!」」」」



フェンスの高圧電流のスイッチのある変電室は正規軍、反乱軍両軍ともに必死の戦いとなっていた。

絶え間なく耳を劈く機関銃の発砲音が響き渡り、また一人、また一人と死んでいく。

「もう止めろぉぉぉ!!!」

そう悲鳴に似た叫び声を出しながら鎮圧軍の一人の兵士は銃を乱射する。

他の者も同様に皆複雑な表情で引き金を引いている。
しかし反乱軍は何喰わぬ顔で銃を乱射して仲間達を殺している。

『何考えてんだこいつら…』

鎮圧軍の者は皆同じ心境であった。
しかしこの変圧室が落ちれば伊豆半島に生息する大量のオニ達がフェンスを乗り越えて人里へと侵入し爆発的にオニが増殖してしまう。

敵が同じ釜の飯を喰った仲間でも、殺すしか道は残されていなかった。
しばらくして反乱軍は砲撃止め、突然撤退を始めた。
鎮圧軍は皆ボロボロで全滅寸前だったので。
皆安堵した。

「助かった……」
一人の兵士が緊張の糸が切れた様にその場にヘタレ込んだ。

「お前怪我大丈夫か!?」

その兵士は隣りいる負傷兵に声を掛けた。

負傷は自分の掌を見てまるで何かに怯えるかの様な表情をして震えていた。

「どうした?」

兵士は負傷兵の手を覗き込んだ。





それを見た瞬間、兵士は真っ青になった。

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