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指切り?

[375]  柴犬  2007-09-11投稿
勇治君が戻ってきて2週間たった。だが、勇治君の態度は相変わらず冷たい。本当に憶えてないのかな。
……なんだろう、この気持ちは。なんだか寂しいとゆうか、なんとゆうか、とってもテンションが落ちている。う〜ん。こんな感じは初めてだ。なにか私の中で何かが起こってる…。


「橋本ぉ!!ボーッとするなぁ!!」

バコッ!!!

「いったぁ!!」
ボーッとしているところを見付かり、南山Tに怒られた。

「真面目に授業を受けろ!ボーッとすると皆に置いていかれるぞ!」
ちっ!うるさいなぁ南山は。心の底から思った。

「なんだ、その目は?うるさいなぁって思ってるんだろ。なら、この英文を訳してみろ」
はぁ!?無理だし。でも、わかりませんってゆうのもやだしなぁ。

「……私は…」

えっ!?勇治君?

「……私はあなたを見て」

教えてくれてるんだ。

「私はあなたを見て」

「とても嬉しかった」

「とても嬉しかった」

「なぜなら」

「なぜなら」

「あなたは私を」

「あなたは私を」

「忘れていなかったから」
「忘れていなかったから」

「ほぅ、訳せるのか。運が良かったな」

ふぅ〜。助かった。
私はこっそり勇治君に話しかけた。
「ありがとう」

「………」

なんにも言ってくれない。でも、いいや。だって助けてくれた時、すごく嬉しかったもん。自分の気持ちも知ることができたしね。

私は……勇治君が好き。

幼いころの初恋だから、と言えば嘘ではないが、ただ今の勇治君も好きになった。純粋に今、隣にいる勇治君に恋をした。
うわぁ!これからの学校が楽しみだ!いつのまにか、私のテンションは上がりまくっていた。

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