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久恋〜18歳〜

[234]  ちぃりん  2007-09-12投稿
小学生の頃、初めて人を好きになった。


席替えの前日はおまじないの本を片っ端から読んで隣の席になれるよう祈ったりした。
女の子同士の交換日記は恋の話題で持ち切りだった。


今思えば幼い、懐かしい話だけれど当時の私は真剣で、そして本気で恋していた。


私の初恋は卒業と同時に終わった。


私は私立の女子校に、彼は地元の中学校に進学することになっていた。


卒業式の日、一言言いたかった。


ずっと好きでした。。。って。


言えなかった。喉の奥まで出かかって……でも言えなかった。何も言えなかった。


彼は中学に入ると間もなく同じ部活の子と付き合い出した。


後で聞いた話、彼も私のことが好きだったらしい。


悔やんだ。どーしてあの時言えなかったのだろう……。


言ったら何か変わっていた?


そんなの誰もわからない。実際私は何も言えず、彼には彼女ができた。それだけの話である。





そして私は中高女子校生活を送った。

他校の生徒との出会いに走ったり、先生に恋したりする友人。……そんな中で6年間過ごした。


彼女という肩書を持つことはあった。


でもそれは肩書であって、心から誰かを好きになることはなかった。


恋する気持ちを忘れて6年……私は大学生になった。





そして出会う。





6年ぶりの恋心。





私、吉川万里(ヨシカワマリ)はサークルの先輩、木村綾(キムラリョウ)さんが好きです!!!!










4月。
新歓コンパの雰囲気が良くて、私はスキーサークルに入ることに決めた。

1年生だけで60人……

多い………。





5月。
新歓合宿に参加。人数がとにかく多くてよっぽど目立たないと覚えてもらえない感じ。

合宿最終日の打ち上げの時に目の前に座っていた人………綾さんだった。

『吉川万里ちゃんだよね?』

正直その時私は綾さんの名前なんて知らなかった。それなのに特に目立つわけでもない私を綾さんは覚えていてくれた。


今思えばこの瞬間、私は恋に堕ちたのかもしれない。

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