ロイが操縦するストライカー『ストック＆ペイ』は蟹型グルド『コッパー』の大群の掃除にあたっていた。
最後の一体を撃破するした時であった。

女の声「へぇ、なかなか面白い見世物だったね？」

ストック＆ペイは後ろを振り返ると白金で細身のストライカーが等身よりも一まわり巨大なビームランチャーを構えていた。
ロイはその機体に見覚えがあったが不粋な表情と言葉で返した。

ロイ「見世物？違うさ…、これが結果さ…」

ロイは目を細めた。

ロイ（火力に頼り切った武装、スピード重視のフォルムに腰に装備した鞭…間違いない…この機体はやつの…）

女は薄ら笑いで答えた。

女「この機体が何か知ってるよね？最も、乗ってるのは兄さんじゃないけど？」

ロイは強く舌打ちをした。

ロイ「アッシュ…、貴様という男は死んでも尚、付き纏うか！！…妹のミラにそれをやらせるか！！」

次の瞬間、白金のストライカーのパイロットであるミラの目は狂気のそれへと変わった。

ミラ「兄さんのストライカー『プロキオン』があなたに引導を渡すの？！！」

巨大なビームランチャーは凄まじい勢いでエネルギーを収束させる。
ロイはミラの狂気に驚愕した。

ロイ「やめろぉおお！！ここには貴様の実兄が眠っているんだぞ！！」

ミラは高笑いした。

ミラ「アッハッハ！！私にはこんなところ最初から意味なんて無いの？！兄さんが死んだと言う事実は消去しないといけないの！！！？」

ロイ（こいつには何を行っても無駄か！！）

ストック＆ペイは背中のスラスター型演算ユニットを展開した。
大剣『グラム』を相手に向かってに突き立てた瞬間、巨大なエネルギーシールドを形成した。

それと同時にプロキオンのビームランチャーから高密度のエネルギービームが放たれた！
周囲の地形が一瞬にして消し飛ぶ中、ストック＆ペイはエネルギーシールドを盾に必死で堪える。

ロイ（ぐっ！！…頼む！持ちこたえろ！！）

耐え忍び続けるストック＆ペイであったが攻撃が終わるとその場に崩れた。
コックピットの各モニターはERRORの赤い文字で埋め尽くされていた。

ロイ（奴の墓を守る義務は俺にもある…。でもしかし…）

斜線上の景色は大きくえぐられたが墓は無事だった。

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