squall 4
パチン!
携帯電話を勢いよく閉める音。
ぼやっと視界が開ける。
どこ?
「……」
「よう小娘」
「おじさん、!!痛…」
「手すりに腰打ったらしいぞ。俺なんかほら、腹にアザできちゃって」
そう言って彼は私にためらいなくお腹を見せてきた。
鍛えてんのかな。腹筋がすごい。そこに確かに結構濃いアザができてた。
「ごめんなさい。もうしません。だから誰にも言わないでください」
「はぁ?お前の知り合いにわざわざ連絡してやる義理ねぇよ。お前、だいたい今何時だと思ってんだよ。夜中の二時だよ二時。おかげで夕飯は病院の売店のパンだよ」
は?夜中の二時まで、ていうか私が目醒ますまで居るつもりだったの…。
バカじゃない。
「ごめんなさい。もう大丈夫です。帰ってくれていいですから。」
「誰のおかげで儲けた命だと思ってんだよ…。連絡してやる義理無いけど、ご両親には言わないと。電話番号かなんか無い?」
「私、一人暮らしで−−−−−!!!」
そうだ…。「あの」ままだ。
私、部屋に、自分の部屋に連れ込まれて…。そこであいつらに…。
嫌。
帰りたくない。
「ほ、ホームレス。です」
「うそをつけ、お前は。結構面白かったけどな。でも、一人暮らしなのか」
「はい…」
「ん〜、学校の電話番号は?」
「控えてないので…」
なに。なんなの…。この人詐欺師?私騙してお金盗る気?
「今日は病院の医者に知り合いが居たからタダでベッド貸してもらえたんだけど、明日から金取られるらしいから。一人じゃ帰れないだろ?送るよ」
「お気遣いなく、帰れます。」
起き上がっただけで超痛い。
歩くの…。あんな状態のウチまで…。嫌。助けて…。助けて。
「泣くほど痛いなら家来るか?近いし。いったん家来て、それから考えればいいだろ」
「な…なんなのよ!おじさん…。……」
おじさんは私をおんぶしてくれた。
十九歳にもなって人におんぶしてもらうなんて。
「ちょっ………あ…………ありがとう」
携帯電話を勢いよく閉める音。
ぼやっと視界が開ける。
どこ?
「……」
「よう小娘」
「おじさん、!!痛…」
「手すりに腰打ったらしいぞ。俺なんかほら、腹にアザできちゃって」
そう言って彼は私にためらいなくお腹を見せてきた。
鍛えてんのかな。腹筋がすごい。そこに確かに結構濃いアザができてた。
「ごめんなさい。もうしません。だから誰にも言わないでください」
「はぁ?お前の知り合いにわざわざ連絡してやる義理ねぇよ。お前、だいたい今何時だと思ってんだよ。夜中の二時だよ二時。おかげで夕飯は病院の売店のパンだよ」
は?夜中の二時まで、ていうか私が目醒ますまで居るつもりだったの…。
バカじゃない。
「ごめんなさい。もう大丈夫です。帰ってくれていいですから。」
「誰のおかげで儲けた命だと思ってんだよ…。連絡してやる義理無いけど、ご両親には言わないと。電話番号かなんか無い?」
「私、一人暮らしで−−−−−!!!」
そうだ…。「あの」ままだ。
私、部屋に、自分の部屋に連れ込まれて…。そこであいつらに…。
嫌。
帰りたくない。
「ほ、ホームレス。です」
「うそをつけ、お前は。結構面白かったけどな。でも、一人暮らしなのか」
「はい…」
「ん〜、学校の電話番号は?」
「控えてないので…」
なに。なんなの…。この人詐欺師?私騙してお金盗る気?
「今日は病院の医者に知り合いが居たからタダでベッド貸してもらえたんだけど、明日から金取られるらしいから。一人じゃ帰れないだろ?送るよ」
「お気遣いなく、帰れます。」
起き上がっただけで超痛い。
歩くの…。あんな状態のウチまで…。嫌。助けて…。助けて。
「泣くほど痛いなら家来るか?近いし。いったん家来て、それから考えればいいだろ」
「な…なんなのよ!おじさん…。……」
おじさんは私をおんぶしてくれた。
十九歳にもなって人におんぶしてもらうなんて。
「ちょっ………あ…………ありがとう」
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