携帯小説!(PC版)

指先

[567]  ふく  2007-09-13投稿
指先が君に触れた
その瞬間恋に落ちた

目の前の君が特別に映り始めた
僕の周りの物が輝き始めた
温かい物を胸に感じた

そうか
始めから君が好きだった

認めたくなくて
離れていくのが怖くて
笑顔を見ていたくて
声を聞いていたくて
ただ逃げていた

この気持ちを伝えたら
君は何て言うかな
どんな顔するかな

『冗談やめてよ』って
いつもみたいに笑い飛ばすかな

どこか冷めている君のことだから
『友達でしょ』って目を反らすかな

些細なことでも嬉しかったのが僕だけだとしたら
ひとつひとつの出来事は僕だけの宝物なんだろう

僕を見上げる目が
冗談好きな君が
長い髪が
サンダルから見える指が
小さな爪が
少し焼けた腕が
赤い唇が
笑うときに見える大きな白い歯が
たまらなく好きだ

君を作る物をこんなにも愛おしく思い始めるなんて

好きになってなんて
わがままは言わないから

せめて
この指先が君に触れている間
この間だけ
君を感じさせてほしい

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