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足りないもの?

[207]  2007-09-13投稿
新人大会当日…。俺は、無心になって弓を引いていた。そして、とうとう決勝まで駒を進めた。今は、決勝が始まる前で控え室にて休憩中。
そういえば、今日は葵の姿が見えない…。集合でもいなかった気がする…。気になった俺は、親友で俺の気持ちを知っている副部長の透に聞いてみた。
「なぁ。女子の方はどうなってる?」
「女子の方は、接戦らしいぜ。」
「そっかぁ。そういえば、葵の姿が見当たらないんだよなぁ…。」
「…。」
「どうかした?」
「いや、なんでもない。彼女はきっと精神統一してるんだよ。」
「かな。とりあえず、俺は頑張ってくるか。」
「行ってこい!応援してるから。」
「サンキュ。行ってくるわ。」

決勝がとうとう始まった。今までの俺だったら、こんな風に大会を楽しめなかっただろう。この気持ちを教えてくれたのが、葵だ。俺は、緊張せずに決勝を終える事ができた。
早く葵に会いたい。伝えたい事があるんだ。俺は、急いで弓道場から出た。葵を一生懸命探したが、彼女を見つける事ができない…。透を見つけた。
「透!葵がどこにいるか、知らないか?」
「蔵本。優勝おめでとう。」
「そんな事より、葵は!?」「………。」
「お前、何か知ってるんだろ?教えてくれ。」俺は、透に必死に頼んだ。透は下を向いたまま、重い口を開いた。
「…俺、女子の部長に聞いたんだ。今日、葵が来てないのはなんでかって。」
「それで?」
「それで…、葵はこの会場に向かう途中、交通事故にあったんだって。それで…、彼女はもう…。」
「嘘だろ?」
「………。」
「嘘だって言ってくれよ。」
「すまん…。」
俺は、状況を受け入れられなかった。だから、急いで彼女の運ばれた病院へ向かった。

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