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オォゾラ の中の 森

[329]  ◆Riccu◇  2007-09-14投稿
そらが青色。
空気も小鳥の音をのせて、スゥッと僕の耳にささやく。
今日カラ夏休み。
僕はいつものトコロにいくために自転車を全速力に飛ばした。
昨日マデずっと雨が降っていたからだろうか、水たまりが川のように道にひろがり、まるで空の上からソラを見ているようだった。

「おっそぃ! …うゎっ。オマエどこ通って来たんだよ!! びっしょぬれ!」
来るのに夢中で気づかなかった…;
「空の道通って来た(^-^●)空の上からそら見てたからビッショビッショ」
「……。(-"-;) オマエ、いつも何言ってるのかワカラン。。。 まぁ、そんなトコが面白くてアキらしいケド…」

今日は僕(明)と親友の 陣とみずいろの森の中にある“手紙”探しをするため、早朝から待ち合わせの約束をしていた。

早速僕らは、自転車を森の入口の木のそばに鍵をかけ、リュックサックを背負い、森の中に入った。
‐この森はあの日から一度も近寄ってない。もうここには来てはいけない。。。そんな気がしてからこの場所から遠ざかって一年以上がたっていた。
「陣、何日も家空かしてだいじょうぶ?陣パパに迷惑かかるんじゃない??」
「心配すんな。アキのこと話したら即OKだったし。オヤジには悪いけど、家事は自分でしてもらいマス!!(笑)」

陣はお母さんがいない。何故かと何度も聞いたらしいが陣パパは一切そのことを教えてくれないらしい。陣も聞いてはいけない事なのだと察したのか、母について聞かなくなった。陣ママがいなくなったのはあの日からだ。

「さてと。この辺で野宿するか。アキ、薪集めてこい。」
「今日は満月ダヨ。火はいらないよ(^-^)火なんかつけたらウサギさんに悪いョ」
「……(゚□゚;)?? 分かった、ウサギさん(?)に照明をまかせよう…。(夜飯用の火なんだけどなぁ…ヌキだな…)」


僕らは寝袋にもぐり、明日からどうするかを話し合った後、まっしろな満月に身を包まれながら深い眠りについた。。。


朝だ。いつもと違う朝に、僕は何かを感じていた…

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