処刑生徒会長第二話・34
『口では綺麗言を並べやがって、貴様らも平気で騙してんじゃねえか!!急げ急げ!捕まえろ!!!』
倒された霧島ユウタの背中を蹴り付けながら、梅城ケンヤは鋭く叱咤した。
猟犬と化した特別調査取締班が九重モエ達を必死で追いすがる―\r
だが―\r
一歩遅かった。
蛍光灯が白く輝く駅名掲示の真下まで逃げ切った九重モエは
『さあ、逃げなさい!』
階段に足をかけた一条フサエの背中を力強く押した。
しかしだ―\r
丁度ぶち当たった帰宅ラッシュのスーツ姿の大群に、一条フサエはまともに体をぶつけ―\r
『ああっ!!』
カランカランカランカラン-
その拍子でメイク用具の入ったブランドバッグが、音を立てて転がり―\r
それはロータリーの歩道のど真ん中にまで落ちてしまった。
『ああっ!私のバッグ―私のバッグ!!!』
半狂乱となった一条フサエは、無謀にもバックを追いに、階段を降りてしまった!!
『それっ、私の!!大事なの!!!誰も触らないでよ!!!』
『ええっ!?ちょっとお!!!!』
今正に白学ラン組を食い止めるべく、彼らの前で構え始めた九重モエは、真横を走り過ぎる彼女の後姿に思わず叫んだ。
だが、その制止すら聞かずに、一条フサエは歩道まで戻ってしまい―\r
『ああ…ああ、良かったあ』
膝を付いて涙を浮かべながらそれを手にとった彼女の背後に―\r
今度は私服姿の一団が迫っていた。
ガガッ ガガガガッ キュイイイイイイイン
およそ10人ばかりの彼らの中から、1人の男が持っていたチェーンソーを作動させた。
そして―\r
ギィィィィィィン
ギュバァァァァァ ガリガリガリガリ!
重い筈のそれを実に軽々と彼がひと振りさせると―\r
バサッ
ぼとり
まずあのバックが落ち、その上から一条フサエの右腕が転がった!
シュバァァァァ!
根元から切り落とされたフサエの右肩は、鮮血の噴水と化し、赤い体液が盛大に歩道を染め上げる!
そして、再びフサエの顔も派手に塗装された。
それを契機に、遺族達は一条フサエに襲いかかり、更に男の使ったチェーンソーを奪い合った!
『ぎゃああぁあぁあぁぁっ!いやっ、いやあぁぁぁっ―私の、私の腕があぁぁぁっ!!!』
担ぎ上げられたフサエの断末魔の叫びが駅前にこだました。
倒された霧島ユウタの背中を蹴り付けながら、梅城ケンヤは鋭く叱咤した。
猟犬と化した特別調査取締班が九重モエ達を必死で追いすがる―\r
だが―\r
一歩遅かった。
蛍光灯が白く輝く駅名掲示の真下まで逃げ切った九重モエは
『さあ、逃げなさい!』
階段に足をかけた一条フサエの背中を力強く押した。
しかしだ―\r
丁度ぶち当たった帰宅ラッシュのスーツ姿の大群に、一条フサエはまともに体をぶつけ―\r
『ああっ!!』
カランカランカランカラン-
その拍子でメイク用具の入ったブランドバッグが、音を立てて転がり―\r
それはロータリーの歩道のど真ん中にまで落ちてしまった。
『ああっ!私のバッグ―私のバッグ!!!』
半狂乱となった一条フサエは、無謀にもバックを追いに、階段を降りてしまった!!
『それっ、私の!!大事なの!!!誰も触らないでよ!!!』
『ええっ!?ちょっとお!!!!』
今正に白学ラン組を食い止めるべく、彼らの前で構え始めた九重モエは、真横を走り過ぎる彼女の後姿に思わず叫んだ。
だが、その制止すら聞かずに、一条フサエは歩道まで戻ってしまい―\r
『ああ…ああ、良かったあ』
膝を付いて涙を浮かべながらそれを手にとった彼女の背後に―\r
今度は私服姿の一団が迫っていた。
ガガッ ガガガガッ キュイイイイイイイン
およそ10人ばかりの彼らの中から、1人の男が持っていたチェーンソーを作動させた。
そして―\r
ギィィィィィィン
ギュバァァァァァ ガリガリガリガリ!
重い筈のそれを実に軽々と彼がひと振りさせると―\r
バサッ
ぼとり
まずあのバックが落ち、その上から一条フサエの右腕が転がった!
シュバァァァァ!
根元から切り落とされたフサエの右肩は、鮮血の噴水と化し、赤い体液が盛大に歩道を染め上げる!
そして、再びフサエの顔も派手に塗装された。
それを契機に、遺族達は一条フサエに襲いかかり、更に男の使ったチェーンソーを奪い合った!
『ぎゃああぁあぁあぁぁっ!いやっ、いやあぁぁぁっ―私の、私の腕があぁぁぁっ!!!』
担ぎ上げられたフサエの断末魔の叫びが駅前にこだました。
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