オォゾラ の中の 森?
真っ暗。ここはどこだろう。。。頭が痛む。。。
……!陣の所にもどらなきゃ!!…体が動かない。
「動くのではない。おとなしくしていれば友の元へかえしてやる。」
「誰…カナ?」
僕はこの声…。確か…。 …うっ。頭が痛いなぁ…思い出せない。
草むらの奥からもこもこした生き物が出て来た。たぶん、おじいさんかな。
今気付いたけれど、木の根みたいなものが僕の体にはりついている…。
「待っていろ。今取ってやる。ほれ、皆の者。」
そう言うと、後ろからわらわらとおじいさんよりも小さいサイズの同じ生き物が出て来て、僕に付いていた根を取っていった。
「ありがとう。君達は誰?」
「ワシらはククル族。我が名はフゥ。……覚えておらんのか…。」
「…?初対面ダヨネ…?」
「いいや。すまん、すまん、忘れてくれ。傷は癒えた。早く友の元へ行くがいい。ここから右に曲がるとすぐにたどり着くはずじゃ。」
「僕、怪我でもしてたんですか?そういえば、何かを追ってた気が……気を失ったみたいだから覚えてないケド☆」
―その時だった。一瞬みんながヒヤリとした雰囲気を漂わせ、隅の方でこっそり涙をこぼしてるものもいた。なんでかな…
ある木の中から懐かしい気配がした。
「あの木……。何か中に居るん…」
「ここを立ち去れ。一刻も早く。すまぬ…」
「フゥじぃ、何か隠してるデショウ?言いたくないのなら聞かないケドね。…じゃぁ、元気でね☆ちゃんと薬飲んでね。」
「………!!!今何と…?!」
あれ?今何言ったっけ?薬??何の事だっけ…。頭の中に黒い霧みたいなのが邪魔して思い出せない。 …まいっか。
「や、気にしないで☆ばいばい!」
きっと陣すごく心配してる。
僕は全速力で陣の所に向かった。
「……。あの方は無意識にワシをフゥじぃと呼び、あの頃と同じあいさつをした…。いつも薬を飲まないからのぅ…。」
記憶のパズルのピ-スがこの森の中に行く程無意識に拾っている事を明はまだ気付いていなかった…
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