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片思いの先は…4

[630]  梨央  2007-09-16投稿
「ひどい、叩かなくても!」


「今のは誰だってむかつくよ?」


『ふんだっ!あぁ佐伯先生に会いたい!』

と、心の中で思う。






役員ごとでの話合い。
後ろには佐伯先生。
目の前には……前田。
つまんない。舞希いないし…。

『前田って、根暗っぽいなぁ。』

だって、ずっと下向いて話してんだもん!


「…さん、梨央さん?」


「はいっ。」


前田の一言で我にかえる。何故に下の名前?

「梨央さんはどの競技に出るの?」



あたしが、審判だったら、佐伯先生と同じなのに!!

はぁ〜今日何度目の溜め息か。頭ふらふらする………






「…ぉ、りお!」

誰かが私を呼んでる。私、死んだの?

と思うと同時に、ほっぺに激痛が走る。


「いった〜い!!」


何?これ?
そこには舞希と………前田!?

「梨央が起きないから、叩いちゃった♪」


叩いちゃった♪じゃないだろ!!
そっか、あのまま寝ちゃったんだ。


「梨央いきなり倒れるから、前田先生がおぶってくれたんだよ。」

前田が私を?最悪!



それからの私は言うまでもないが、元気がなかった。

はぁ〜。

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