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背伸び

[391]  ふく  2007-09-16投稿
君に追い付きたくて
一生懸命歩いた
君が見ている世界が見たくて
一生懸命背伸びした
君に想われたくて
一生懸命笑った

君のためなら死ねるなんて大きなことは言えないけど
君のためならどんなことでもしてあげたかった
君が笑えば一緒に笑っていたくて
君が辛いときは一緒に泣いて
君が疲れたときは私の頼りない肩を貸してあげたくて
温かい手を握りたくて
少しでも触れたくて
もっと色んなことを知りたくて
離れたくなくて
ただ離れたくなくて
必死で追いつこうと走って

追いつけなくて
必死になればなるほど空回りして
もがいてもがいて
苦しくなって
一生懸命がすごく重たくなって
必死になることに疲れてしまった

何かをしてあげたい気持ちが届かなくて
君へ近づく前に切れてしまった
何もしてあげられない無力な自分が情けなくて泣いた

泣いて泣いて離れていく君が涙で見えなくて
泣いて泣いて忘れたいのに泣けば泣くほど愛おしくてたまらくなる

座り込んで見た道は果てしなく長くて
君の姿が見えなくなってまた君への距離が遠く長くなっていく

立ち上がることも
前に進むことも出来なくなった
地面に落ちる一粒の涙が渇く前にまた次の涙が零れ落ちる

気付けばこんなにも靴が擦り減って
君に追い付こうと無理して必死で走っていたから

可哀相に
もう大丈夫
これからはもう少しゆっくり歩くから

涙を拭いたら君を忘れるから

忘れるから

大好きで大好きでたまらない君を

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