携帯小説!(PC版)

名もない唄

[268]  mikiko  2007-09-16投稿


名もない君は


汚れもしらず


ただ空を求めていた


届くはずのない手を

届くはずのない声を


君は空に届けていた

名もない君は自分を

知らずにいた


風を感じることもなく

暖かさも冷たさも
感じることもなく



ただただ空だけを求めた


君は知りたかった


君はなりたかった


君は歌いたかった


ただそれだけだったのに


何度も何度も


月と太陽が通りすぎていった


数えきれなくなったとき


名もない君は



名もないまま



何もなくなった






ひとつの唄を残して





空はその唄を


名付けた









名もなき唄














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