愛してます
ピッ ピッ ピッ
鳴りやまない機械音、これは彼が生きてる証拠
ピッ ピッ
病室では彼の心臓と合わせて鳴る機械音だけが聞こえる、彼はもうじき死ぬのだ、植物状態ではや5年心拍数に乱れが生じている
『あーちゃん』
私は彼の名前を呟く、彰だからあーちゃん
『あーちゃん』
私は彰の手を握るそうすると彰の体温を感じ握られてる感覚がするから、
『あーちゃん苦しい?私の事まだ愛してる?』
私は心の何処かで彰を殺し私も死のうと考えている
『あー・・ちゃん』
彰の肺に刺さっている酸素を送るチューブに触れる
『ゴ・・メ・アミ・』
『え』
目を見開いたそこには涙を一筋ながした彰の姿
『あーちゃん、あーちゃん!!あーちゃん!!』
涙が溢れた、何を言えばいいのかわからなくただ彰の名前を叫ぶ
『あ・み・・死ぬな』
『うん!死なないからあーちゃんも死なないで!』
『う・・・ん』
彰はその返事の一時間後息をかきとった
ずっと私の名前を呟いて
『馬鹿、約束やぶって、私死ねなくなっちゃったじゃない』
だってあーちゃんからの最後のお願いだったから
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