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背伸び

[523]  ふく  2007-09-17投稿
あなたに追い付きたくて
必死で歩いて
あなたが見ている世界が見たくて
一生懸命背伸びして
あなたに想われたくて
いつも笑って
あなたに触れたくて
あなたを見ていたくて
離れたくなくて
ただ離れたくなくて
あなたに届くようにずっと手を伸ばしていた

あなたのためなら死ねるなんて大きなことは言えないけど
あなたのためならどんなことでもしてあげたかった
あなたが嬉しい時は一緒に笑って
あなたが辛い時は一緒に泣いて
あなたが疲れた時は私の頼りない肩を貸してあげる

想いだけは先走るけど
なにも出来なくて
空回りして
自分の無力さに苛立って一生懸命が重くなって
無理をしていくことに少し疲れて
あなたの目の前で希望が消えた

惨めでも情けなくてもいい
それでも追い付きたくて
苦しくても限界を知っていても必死で走った

座り込んだ道の先は果てしなく長くて
あなたが見えなくなって
あなたへの道がこんなにも長く遠い

もがいてもがいて見えたものは悲しみと絶望で
想いが交じり合ばあなたの世界を見ることも出来たのに
泣いて泣いてこの想いが透き通って行けばと
泣いて泣いて泣けるだけ泣いた

地面に落ちる一粒の涙が渇いてしまう前にまた次の涙が零れ落ちる
止まらない涙が
あなたへの想いを深くする


気付いたらこんなにも靴が擦り減って
可哀相に
必死で走り続けたから

あなたがあまりにも早く歩くから
あなたが遠くへ行こうとするから

可哀相に
もう大丈夫
これからはもう少しゆっくり歩いてみるから


愛おしい想いも
苦しみも
悲しみも
全て此処に捨てて
今感じていることも少しずつぼやけて行くだろうから



大丈夫
涙を拭いたら忘れるから



忘れるから

大好きで大好きでたまらないあなたを

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