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エルフ〜追悼〜

[312]  沙莉  2007-09-17投稿
私たちは今、だいっていう名前のチワワを飼っています。


その犬ももう7歳になりました。


なのに、私にはなんでかいまだに懐いてくれません。妹が大好きみたいで…
よく怪我をしてくる妹の足を毎日舐めてるんです。


私は、私立中学に通うようになって、兄と2人で親元を離れています。
そのせいもあるんでしょう。妹と一緒にいる時間が一番長いんです。


エルフも、私といる時間が一番長かった。その分、悲しみも人一倍大きかった。



だけど、エルフは私に大きな力をくれた。

自分で生きていく

という力を…


エルフがいなかったら、私はたぶん両親が大嫌いになっていたと思う。すぐに父や母のせいにして、ふさぎ込んでたんだと思う。







生きていく







ということの大切さを教わった。


いじめなどが社会問題化となっているこの世の中。
もっと皆が自分と向き合うべきだと、私は思う。
絶対に人間は一人では生きていけない。
お互いが信じ合える、仲間というのは本当に大切なんです。


ちょっとしたことでくよくよしたり、悩んだり、後悔したりしたって、意味はない。
もっと前向きに生きよう。今まで自分がしてきた全てのことを、宝物としてしまっておこう。
謝るんじゃなくて、お礼を言おうよ。

私はそうやって、過ごしています。













今年の夏、エルフのお墓には大きくて、真っ白な一輪のゆりが太陽に向かって咲いていました。

私はいつか、お墓の掃除をしたついでに、近くに咲いていたゆりをお供えしたよね。もしかして、その花が種になって、またきれいに咲いてくれたのかな…

ありがとう。
本当に

ありがとう。

空を走るエルフへ、私からのちょっとした感謝の気持ち。

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