携帯小説!(PC版)

トップページ >> 恋愛 >> 夕闇に咲く花?

夕闇に咲く花?

[298]  鹿子  2006-03-15投稿
女子は大概疾風に目を向けている。
何だよ!!別に良いけど…。
「何頼む??」
群がる女子に全く目を向けていない疾風。
ズルいな!と思いながらも答える俺。
「マックチキンのセットとアップルパイで!」
「ジュースは?」
「オレンジ!!」
「女子か!!」
疾風は俺の頭を叩いて注文しに行った。
あいつはよく分からん…。無関心だったり好奇心旺盛だったり。
まぁイイや。
奇跡的に空いていた席につき、携帯をいじくっていると、後ろから誰かが肩を叩いてきた。
振り向くとそこには…
「オッス♪元気だった!?」元カノの月野千夏とその双子の弟、聡が居た。
「オッス。お二人さん♪」
俺は挨拶を返した。
「一人ぃ?」
「いや、疾風と」
疾風が居る場所を指差した。店員のおばちゃんまで目ぇハートだよ…。
アレはあんまし嬉しくないな!ドンマイ♪
「自分ら仲えぇなぁ」
聡が俺の隣の席に腰かけながら言った。
千夏は俺の向かい側に座った。
「あぁ…まぁな」
二人は義理の姉弟だ。
千夏の母親と聡の父親が再婚したらしい。
なので、千夏は知っていたけど、聡の存在は転校してくるまで知らなかった。大阪に住んでたとかだ。
ちなみに、千夏とは中2で別れたのだが、今も普通に接している。
気まずいのは苦手だ。
と、振られたときに言った。
そんなことを思い出したとき、疾風が帰ってきた。「お――、月野姉弟。久しぶりだな♪」
「オッス!!疾風♪」
「相変わらずのモテっぷりじゃぁん☆有名人なれば!??」
「何言ってんだよ…んなのになれるわけねぇだろ」本気でそう思ってるらしい。何回も言ったことあるんだが、いつもこの調子で溜め息をつく。周りを見ればお前のファンクラブばっかしなんだよ!!と、キレながら…。バカ上等…。
しかし俺はあることに気付く。
「お前って彼女作んないの?」
そう、疾風が彼女が出来たというニュースを俺はこの15年聞いたことがなかった。
疾風は考え込むように一口ハンバーガーを食べた。
月野姉弟は興味津々だ。
「興味ない…」
その一言が後に変化をもたらす…
こともなく、俺たちはぼんやりと疾風を見ていた。
「何だよ…」
「それは余裕なのか、俺たちに対しての嫌味なのかが聞きたいのさ」
「何キャラだ…!?」
「言え――!!コラァ♪イケメンやろぉ☆」
「イケメン違うし…」

感想

感想はありません。

「 鹿子 」の携帯小説

恋愛の新着携帯小説

サーバ維持用カンパお願いします。
WebMoney ぷちカンパ

Twitterで管理人をフォローする

利用規約 - サイトマップ - 運営団体
© TagajoTown 管理人のメールアドレス