片思いの先は…２３
【大好きな梨央へ。
君は気付いたかな？
いつか、
「先生って結婚してるんですかっ？」
って聞かれた日。俺はとっさに君を見て、結婚という言葉を何度も頭に描いた。
叶うはずのない恋。君は生徒だ。何度も諦めようとした。だけど、君の泣き顔を見ると、どうしても放って置けなくて、俺は君を抱き締めた。
新藤にだって嫉妬したよ。
もし、君との関係がばれてしまったら俺は、この学校を辞めなければいけない。覚悟は出来てる。君さえ居ればそれで良いんだ。
でも、君は俺の事を泣く程好きだから、きっと学校に来なくなるだろう。それだけは嫌だから、絶対にばれるなよ？
卒業したら、2人で、今日、この日を振り返るんだ。
いつまでも君が隣りにいることを願うよ。俺の隣りで笑って居て欲しい。
卒業したら、俺と結婚してくれよな？
お前は俺にしか、幸せに出来ないんだから。
これからもずっと2人で楽しい思い出を作るんだ。
誰にも邪魔できない、2人だけのアルバムを
ごめんな。俺、口が上手くないからさ、手紙でしか伝えられねぇけど。
本当にお前が好きだから！愛してるよ。
心』
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