紅い国〜セリアノスの騎士?〜
「それでは、示しが…」
リュウは下げていた頭を上げて言った。
「そんな事、どうとでも理由はつけられる。それよりも、失ってしまうかもしれない友を救う事の方が大切だと考えるよ」
王はリュウに笑顔を向けて答えた。
「兄上……」
「それよりも、心は紅い国に行っているようだけどね」
意地悪い笑みを弟に向けて小さな声で囁いた。
「あっ…兄上!」
「お前はすぐに無理をするからな。青き国に向かっておきながら、心だけ飛ばしてでも女神を助けに行きそうだからね。
先に手を打たないと…な」
王はリュウの反応を楽しそうに見ながら言った。
「…見抜かれてましたか……どうも、皆にはわかりやすい行動だと言われてましたが、こんな時に言わなくても…」
「我が弟ながら、堅いなー。時には我が儘になっても良いんだよ。心に決めた女性(ひと)の生死に値することなら尚更だと思うよ」
「だからと言って」
「リュウ、君は国王のなんだい?」
「この国の騎士です。国王を守るのが使命です」
「だよね。私の心の平穏を保のも君の仕事でしょ?」
「兄上…ありがとうございます」
リュウは深々と頭を下げて、退室したのだった。
リュウは下げていた頭を上げて言った。
「そんな事、どうとでも理由はつけられる。それよりも、失ってしまうかもしれない友を救う事の方が大切だと考えるよ」
王はリュウに笑顔を向けて答えた。
「兄上……」
「それよりも、心は紅い国に行っているようだけどね」
意地悪い笑みを弟に向けて小さな声で囁いた。
「あっ…兄上!」
「お前はすぐに無理をするからな。青き国に向かっておきながら、心だけ飛ばしてでも女神を助けに行きそうだからね。
先に手を打たないと…な」
王はリュウの反応を楽しそうに見ながら言った。
「…見抜かれてましたか……どうも、皆にはわかりやすい行動だと言われてましたが、こんな時に言わなくても…」
「我が弟ながら、堅いなー。時には我が儘になっても良いんだよ。心に決めた女性(ひと)の生死に値することなら尚更だと思うよ」
「だからと言って」
「リュウ、君は国王のなんだい?」
「この国の騎士です。国王を守るのが使命です」
「だよね。私の心の平穏を保のも君の仕事でしょ?」
「兄上…ありがとうございます」
リュウは深々と頭を下げて、退室したのだった。
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