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ディフェンド”消滅した竜巻と友の命” 30

[358]  2006-03-16投稿
 「なっ・・・何だよ・・・これ」
 見上げると巨大な竜巻、凄い勢いで回転している。
 「どうすんだよ・・・―――」
 啓吾が言う。
 「馬鹿だなーっ!!」
 「んぁっ?!」
 「1つだけいい手があるでしょ?」
 「・・・?」
 
 「はいよ・・・了解」
 啓吾は、竜巻の方へ走って行き、舞はその場に右手を付く。
 「準備完了」
 舞が右手に力を込める。啓吾は竜巻の前で止まった。

 「うっ・・・うわ―――っ!!!」
 竜巻の内部から惷の声が聞こえる。すると、竜巻の回転が次第に遅くなり、やがて消滅した。
 「お〜っ。成功、成功」
 「上手くいった?」
 舞が啓吾の方に駆け寄ってくる。惷は、その場に倒れている。
 「しっかし、よーく考えたな」
 「アハハ・・・。簡単だよ、あんなの」
 「ハッ・・・」

 舞はあの時、地面の空洞に蝶を送らせ、そして最初の攻撃のように蝶は先の尖ったものに変わり、惷が立っていた地面を突き抜けそれが惷に命中し、竜巻が収まったのだ。
 
 啓吾は、儘のところへ行き様子を見る。
 「大丈夫だ。ちゃんと呼吸してる」
 「奴が倒れているからね」
 「よしっ、行くぞ」
 「うん」
 啓吾と舞は奥にある階段を駆け上がった。














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