獣
月が綺麗な夜
薄暗い雲が月を隠し
鋭い犬歯を光らせる
独りが好きな獣は姿を消しじっと夜を待つ
月が真上に上る頃
そっと姿を見せ獲物を探す
美しいものしか好まない
目を光らせ獲物を見つけ爪を尖らせ獲物を喰らう
高く吠え満足すれば獲物を捨てまた暗闇に消える
知っている
寂しい目を
孤独な背中を
本当は独りが怖い臆病な心を
強く見せる姿
強く見せる遠吠え
誰もがその姿に落ち怪我を負い心に血を流す
私しか知らない
寂しそうに泣く声
遠くを見つめる瞳
月明かりが立髪をキラキラと光らせる
あまりにも綺麗で切なくてそっと近づき手を伸ばす
睨み付ける瞳
その視線に背筋が凍る
心臓が高鳴る
本当は寂しいんでしょ
そう言うと剥き出しになった歯を隠し
睨み付けた瞳が優しくなる
触れたい
微笑み身体を撫でる
愛おしい気持ちでいっぱいになる
もう強がらなくてもいい
朝になればまた姿を消してしまう
せめて今夜だけは弱みを見せてここで眠ればいい
雲が去っては身体が美しく輝く
美し過ぎて泣く
私の涙を静かに舐める
悲しみでいっぱいになって苦しくて抱きしめる
血を流しても構わない
はかない想いを託す
傷みを伴っても構わない
消える前に夢を見よう
またいつものように高く吠え
鋭い歯で喰らえばいい
望むなら
孤独が消えるなら
構わない
私はあなたを愛している
薄暗い雲が月を隠し
鋭い犬歯を光らせる
独りが好きな獣は姿を消しじっと夜を待つ
月が真上に上る頃
そっと姿を見せ獲物を探す
美しいものしか好まない
目を光らせ獲物を見つけ爪を尖らせ獲物を喰らう
高く吠え満足すれば獲物を捨てまた暗闇に消える
知っている
寂しい目を
孤独な背中を
本当は独りが怖い臆病な心を
強く見せる姿
強く見せる遠吠え
誰もがその姿に落ち怪我を負い心に血を流す
私しか知らない
寂しそうに泣く声
遠くを見つめる瞳
月明かりが立髪をキラキラと光らせる
あまりにも綺麗で切なくてそっと近づき手を伸ばす
睨み付ける瞳
その視線に背筋が凍る
心臓が高鳴る
本当は寂しいんでしょ
そう言うと剥き出しになった歯を隠し
睨み付けた瞳が優しくなる
触れたい
微笑み身体を撫でる
愛おしい気持ちでいっぱいになる
もう強がらなくてもいい
朝になればまた姿を消してしまう
せめて今夜だけは弱みを見せてここで眠ればいい
雲が去っては身体が美しく輝く
美し過ぎて泣く
私の涙を静かに舐める
悲しみでいっぱいになって苦しくて抱きしめる
血を流しても構わない
はかない想いを託す
傷みを伴っても構わない
消える前に夢を見よう
またいつものように高く吠え
鋭い歯で喰らえばいい
望むなら
孤独が消えるなら
構わない
私はあなたを愛している
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