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妖怪の街

[143]  詩月  2007-09-27投稿
起きたら妖怪の街にいた。
茶色い妖怪が笑ってる。やたら笑ってる。何がそんなにおかしいのか。
私はなんでここにいるのか。
私は確か…
思い出せない。

「ほんとおもしろいよね〜愉快だよね〜ねぇエミちゃん」
茶色い妖怪が話しかけてくる。やっぱり笑ってる。
何言ってんだ、こいつ。しかも私はエミちゃんじゃない。私は…

誰?

わからない。
妖怪は去っていく。フラフラして去っていく。

真っ黒な世界。闇に消えていく妖怪。笑ってる。ムカつくくらい笑ってる。何がそんなにおかしいの。何がそんなに…


「次は八幡〜八幡〜八幡にとまりま〜す」
はっ!
またやってしまった…寝過ごした…
電車の扉が閉まる瞬間が見えた。

またあの夢を見てた。妖怪の夢。気持ち悪い。最近よく見るようになった。

「八幡〜八幡で〜す」
とりあえず降りないと。
暑いなぁ。九月なのにまだ暑い。化粧もドロドロだ。
私は川崎アミ。27才のフリーター。コンビニでなんとなく働いてる毎日。そして先月恋人に婚約破棄されたばかり。他にいい人ができたんだって。おもしろすぎる。けど笑えない。あれから笑ってない。泣いてもない。ただ、生きてるだけ。

「すいません、ちょっと電車乗り過ごしちゃって…5分ほど遅れますぅ」
「またぁ?あ〜…はいはい、急いでね。プツッ」
店長怒ってるわ〜。まぁしゃあないか。

反対方面の電車がきた。暑い暑い。早くのせてくれ。

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