翼 1
私は先生のことが大好きでした。
今すぐ先生にとびついて、そのままだきしめられたいです。
でも、それは先生にとって迷惑な事だから、私はバカな頭で考えた、今できることをします。
さようなら。大好き。
「今日から卒業まで一年間、お前らの面倒見ることになった。春居 雄二(ハルイ ユウジ)だ」
私はその日、夜のバイトが長引いて、学校に遅刻して。
進級初日に先生に怒られた。
「高校生なら寝坊以外にいいわけ作っとけ」
「ごめん!もうしないから!」
「すみません、もうしません。だ!!今日の教室掃除お前一人でやれ」
最悪な担任に当たったって、思った。
私は特にクラスに馴染んでもいないから、一人で掃除しても誰も気にとめない。
先生のせいで不登校になりそうだったんだよ。
「…なんなの…。あの担任」
「なんだ。本当に一人でやってたのか?お前友達いないのか?」
教室の外から先生は声をかけてきた。
私はその冷たい一言につい泣いてしまって、先生困ってたね。
「お…!おい!神谷(カミヤ)!」
日が暮れるまで泣いた私を、先生はずっと見ててくれた。
「神谷…しほり…さん?」
神谷 志保里。
確かにそう読めるから、思わず涙をこぼして笑ってしまった。
「し……しおりです」
「ごめん。神谷、しおりさん。」
「…しおりでいいです」
「志保里(シオリ)って読むのか、生徒の名前くらい覚えなきゃな」
「先生は?」
「春居雄二だ、よろしく」
「ゆうじ」
「先生な」
「ゆうじ」
私に呼び捨てにされてた先生は顔を赤くして、子供みたいだった。
今すぐ先生にとびついて、そのままだきしめられたいです。
でも、それは先生にとって迷惑な事だから、私はバカな頭で考えた、今できることをします。
さようなら。大好き。
「今日から卒業まで一年間、お前らの面倒見ることになった。春居 雄二(ハルイ ユウジ)だ」
私はその日、夜のバイトが長引いて、学校に遅刻して。
進級初日に先生に怒られた。
「高校生なら寝坊以外にいいわけ作っとけ」
「ごめん!もうしないから!」
「すみません、もうしません。だ!!今日の教室掃除お前一人でやれ」
最悪な担任に当たったって、思った。
私は特にクラスに馴染んでもいないから、一人で掃除しても誰も気にとめない。
先生のせいで不登校になりそうだったんだよ。
「…なんなの…。あの担任」
「なんだ。本当に一人でやってたのか?お前友達いないのか?」
教室の外から先生は声をかけてきた。
私はその冷たい一言につい泣いてしまって、先生困ってたね。
「お…!おい!神谷(カミヤ)!」
日が暮れるまで泣いた私を、先生はずっと見ててくれた。
「神谷…しほり…さん?」
神谷 志保里。
確かにそう読めるから、思わず涙をこぼして笑ってしまった。
「し……しおりです」
「ごめん。神谷、しおりさん。」
「…しおりでいいです」
「志保里(シオリ)って読むのか、生徒の名前くらい覚えなきゃな」
「先生は?」
「春居雄二だ、よろしく」
「ゆうじ」
「先生な」
「ゆうじ」
私に呼び捨てにされてた先生は顔を赤くして、子供みたいだった。
感想
感想はありません。