カラー 1
目を閉じると、君が浮かんでくる。 一番最初に会ったときのこと。大きな瞳、あどけない声。 僕より頭一つ分小さな君。 初めて会った時も、人見知りが激しい僕に躊躇もせずにとびきりの笑顔で握手を求めてきた君。 隣には、僕の親友のタイ。「こないだ言ってた、俺の彼女のカオルだよ。かわいいだろ?」 その言葉に続くように彼女は、「タイの親友なんだよね、色々聞いてるよ!よろしくね、マサ君」 その時僕の心のなかは、白一色になった。 差し出された手を握るか躊躇していると、彼女はすかさず僕の手をぎゅっとにぎって、やっぱりまたあの笑顔で、「これでもう友達だからね!」 と言った。 そして彼女は、僕の心に住み着いてしまった…。
それから早半年になる。タイと彼女は同じ高校だが、僕は2駅離れた高校に通っている。 あれからほぼ毎日、彼女からメールが入る。「おはよー!マサはちゃんと真面目に学校行った?うちらはちょっとお出掛けしてくるよ(^O^)」 こんな他愛もないメールで、一喜一憂する。メールは嬉しい、だけど、切ない。 親友の彼女に一目惚れなんて、厄介な…。 「勉強しなさい!タイにも言っといて!」 と返す。 さて、今日も1日頑張るか…。(続く)
それから早半年になる。タイと彼女は同じ高校だが、僕は2駅離れた高校に通っている。 あれからほぼ毎日、彼女からメールが入る。「おはよー!マサはちゃんと真面目に学校行った?うちらはちょっとお出掛けしてくるよ(^O^)」 こんな他愛もないメールで、一喜一憂する。メールは嬉しい、だけど、切ない。 親友の彼女に一目惚れなんて、厄介な…。 「勉強しなさい!タイにも言っといて!」 と返す。 さて、今日も1日頑張るか…。(続く)
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