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妖怪の街2

[154]  詩月  2007-09-29投稿
バイト先に着いた時には10分も過ぎていた。

「今日はお客さん少なかったからいいけど、気をつけてよ、ほんと」
「すいません」
お客さんが少なかったからって、いつも少ねぇじゃねえか。

私はいつものようにバイトに入る。何も変わらない日々。別に何も変わらない。婚約がなくなったって何も変わらない。私は私なんだから。またいい男見つければいいんだから。それだけのこと。私は平気だ。

平気だ。

平気か?

ほんとに平気なのか?
「エミちゃん、ほんとに平気なの〜?ほんとほんとに〜?」

気付けばまた妖怪の街にいる。茶色い妖怪。笑ってる。

私はエミちゃんじゃない。私は…

あー、くそっ、やっぱり思い出せない。
妖怪の街に来ると何もかも思いだせない。

「エミちゃんったらほ〜んとおもしろいんだから〜」
ケラケラ笑う妖怪。消えろよ。ほんと消えてくれ。ムカつく。吐き気がする。唇が震える。けど何も言葉が出てこない。

フラフラ闇に消えていく妖怪。ただそれを見つめている。闇の中に消えていく…


ジリリリリリリリ…

朝…?
朝か…

いつのまに一日が過ぎていったのかわからない。けどまた変わらない一日が始まる。

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