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嘘でもいいから

[199]  明華  2007-09-29投稿
私がもし可愛かったら…
私がもし優しかったら…
私がもし頭良かったら…
私がもし人気者だったら…
あなたは私を好きになってくれたの?

私は特別可愛くはない。
頭も悪い、何にも取り柄が無いから、告白されるなんて夢のまた夢だ。
だから、恋なんてしたって叶わないのだ。
どっちにしろ、好きな人に話かけれないし。
だから、恋なんて絶対にしないと決めていた。
私は、根は暗いが、友達の前では明るい子を演出している。
そんな性格の私の名前は、明華ーめいかー。
明るくも華やかでも無いのに。
両親は心底ガッカリしているだろう。
そんな私を変えてくれる人などいないだろう。
嫌…変える事すらできないだろう。
ずっとそう思ってた…あの人に会うまでは…。
あれは…何年か前の、中学の入学式だった。
男女2列で入場して椅子に座って、生徒会長やら校長などの無駄な長い話を聞いていた。
だが、私は無性にイライラしていた。
何故かって?
それは私が男嫌いだから。
男が嫌いと言っても、実際の。
私は漫画の男しか興味ないのです。
そして私は、ずっと好きなキャラクターの夢を見ていた。
フシダラな寝顔を…あの人に見られていたのも知らずに…。


起きると隣で、『クスクス』と言う笑い声が微かに聞こえ、隣を見たら、入場の時から隣にいた男子が笑っていた。
そして
「入学式に寝るなんて、どんだけ暇なんだよっ…。ハハッ…涎までたらして。」
と男子が言うと、
「!!!…っ、早く言ってよっ。」
と、2人でひそひそ話で話していた。
正直、私は今まで男の子と話した事無かった事もあって、ドキドキした。
そして、明華が顔を赤くしていると、男子が
「おまえ、名前は?」
と言ってきたので
明華は
「人に名前を聞く時は、自分から言うのが常識じゃない?」
と言ったので、男子は目を丸くしてびっくりしていた。
だが、すぐに笑顔になり、
「俺は瀬川悠輝(せがわゆうき)ほら、名前言ったぞ♪」
きっと私は
最初から既にこの笑顔の虜になっていたのだろう。

「あっ…私は、仙藤明華。明るく華やかって書いてめいかだよっ。」
「へぇ〜…変わった名前だけど、可愛い名前だな。」
と、悠輝はピースして笑顔で言った。
私は、いつのまにか顔を真っ赤に染めて、照れ隠しにそっぽ向いていた。
その後は、悠輝も後ろの男子と話していた。
また話したいなんて、駄目かな…と明華は思っていた。

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