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翼 3

[205]  2007-09-29投稿
私が夜にしてた仕事は、自分自身以外に内緒でやってた。
風俗系のバイトだからってワケじゃないけど、学校で噂されるのが嫌だった。
バイト辞めさせられたくなかったから。
学校退学になる方がマシだった。
でも、先生が来るまでの話だけど。

それなのに、先生が来た途端、バレたのは何でだろう。

「神谷さん、風俗やってんだって?」

クラスの裏のボスって私は勝手に思っている、里見 エリナ(サトミ エリナ)さんにベタに体育館裏に呼ばれた。

「ふーぞく、って、なに?」

灰色の瞳。
ハーフだから端から見ると綺麗なのに、怒ると怖い。

「あなたそんな事して良いと思ってんの?前々から思ってたけど神谷さんて変だよ」

これは多分私が調子に乗っちゃってるって意味なんだろうな。怖い。
無条件に冷や汗が出てくる。

バレたら本当に退学だよ。
それより仕事出来なくなるかも。絶対、嫌。

「してないよ。誰かと間違ってない?」

「昨日見たよ。大通りの風俗店がいくつもあるとこに、神谷さん入ってくの。たまたま通りかかって」

「知らない。私…」

今思えばこんなバカなこと何で言ったのか。

「私昨日は居残り掃除させられてて、その後は先生が家まで」
「え?新任の…?あなたいい加減にしなよ、新任教師たぶらかしてたの…信じられない、風俗の方がよっぽどマシ…」

私は勝手に手がすごい勢いで動いて里見さんの顔面、はり倒してた。
里見さんは茶髪の奥から睨みつけて言った。

「…、いいわよ。別に。風俗のことも、新任教師のことも、他の先生に言うから。殴られたこともね」

「!ごめんなさい!私、そんなつもりじゃ」

「何が?どんなつもりも何も、あなたはそういう人間なんでしょ」

完全に誤解されてる。
バイトやらなきゃ、お金が無くなって、学費だってあの両親がいつまで払ってくれるか分からないのに。

「里見さん!誤解だよ!」

「はぁ〜これでやっと、クラスの空気濁す人が居なくなるわ」
私は体育館裏で立ち尽くして、泣いた。

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