携帯小説!(PC版)

トップページ >> 恋愛 >> 翼 6

翼 6

[184]  2007-09-30投稿
「いらっしゃい。ったく、ふざけるなよ」

「ごめん……なさい」

「まずなんでお前の両親は会ってくれないんだ?」

「ふたりとも仕事で…忙しいから」

笑顔でごまかしたつもりだけど、多分通じてない

あちこちにダンボールが積んである部屋に先生は住んでいた。
「地元…じゃないんですか」

「ああ、お前遅刻して来たから知らないのか。転勤」

「そうなんだ」

私はこの人の何にがっかりしたのか分からなかったけれど、ちょっと沈んだ気分になった。

「両親どっちも仕事か、兄弟は?」

「一人っ子です」

「両親に心配かける仕事しちゃダメだろ」

「大丈夫です。心配してませんから」

「お前どうしてそう悲観的なんだ?」

「先生…私、居場所が無いです。助けて下さい」

事実だった。
本当に居場所が無かった。
だからこの時先生が居なかったら私は多分。

「いくらでも助けてやるから。当たり前だろ?」

「先生…!」

思わず先生に抱きついてしまった。

「何回泣いてんだよ」

先生がポンポン背中を叩いてくれて、すごく楽になった。

感想

感想はありません。

「 輪 」の携帯小説

恋愛の新着携帯小説

新着小説作品

サーバ維持用カンパお願いします。
WebMoney ぷちカンパ

Twitterで管理人をフォローする

利用規約 - サイトマップ - 運営団体
© TagajoTown 管理人のメールアドレス