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翼 7

[182]  2007-09-30投稿
「俺との誤解も解かないと」

誤解。

誤解?

本当に。

「先生」

先生の胸から顔を離すと、目があってしまった。

「誤解?」

「ああ…誤解解かないと」

「本当に、誤解?」


心臓が早くなる。

「神谷、教師と生徒だから」

「で、ですよね、誤解……ですね」


不意に目の前に先生の顔が出てきた。


一瞬、唇が触れ合った。


驚いたけれど、私はそのまま先生の唇にもう一度触れた。

「っはぁ、先生…誤解じゃなくなったね」

「バレたらお終いなんだから、これで終わりだ」

「うん……でも…もう一回して?」
私たちは互いにかじりついて、吸い合って、止まらなくなった。
すべてを求めた。
とにかく乾いて仕方がなかった。
学校のことも、両親のことも、自分が選んだはずの仕事のことも、この人に喰らい尽くして欲しかった。
この人が何を求めているのかも知らずに。


熱い。

私はあなたと一緒になってるのに何をして欲しいか分からない。

なんで。

教えて欲しかった。

この時だけだったのに。

たった三日だったけど。

全てを分かち合いたかった。


先生…。

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