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翼 8

[190]  2007-09-30投稿
外で鳥が鳴いてる。

外泊。

仕事のアフターでもなかったなぁ。

あったかい。

掛け布団だ。


「服、制服着ないと風邪ひくだろ」

服?

私は布団の中に潜り込んだ。


「あーー!!」

「っるさい!…どうした?」

私は昨日の夜、止まらなくなったことを思い出した。

「え…っと、ど……どうでした?」

先生は朝食のコーヒーを零しかけた。

「…いいから、制服」

「ごめん」

「俺、決めたよ」

私は布団の中で制服に着替えながら先生の声を聞いた。

「教師辞めて、志保里と一緒になる」

潜ったまま私は言った。

「私が学校辞めれば済む話じゃないですか。簡単なことです」
「お前なぁ」

「だって、一緒になってくれるんですよね」

「ん、うん」

「なんですか。その曖昧な返事」

「そうだけど、やっぱり俺が決めたことだから。居残りさせたことにしても、一緒になることにしても」

「ふたりの問題ですよね、それ」

その時布団から出た私は、先生の目に涙が溜まってるのを見た気がした。


「教師辞めるなんて言わないで」

「…ごめん」

私は退学を決意した。

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