翼9
「そうか…。了承しました。明日にはあなたの学籍を抹消します」
校長先生が重々しく言った。
「はい」
私は覚悟が出来た。
先生と結婚しよう。
教室で私の退学が告げられた。らしい。
私は現場を見ていなかった。
その日の昼休みの時間、先生は私のところへ来た。
私は屋上に居た。
「風邪ひくだろ」
「大丈夫です」
「里見さんが、ごめんて…」
「…あなたは悪くないって伝えてください」
先生は私が手すりの方に向き直ってから屋上から出て行った。
「神谷さん」
「里見さん、どうしたんですか?」
「やっぱり自分で言おうと思って」
「その事なら、先生から…」
その時、里見さんが驚いて、そして笑った。
「あの人、自分から?」
「え…なんのこと?」
「私、あの人がこの学校に来る前から…あの人と付き合ってたの」
何を言ってるの?
「二股を謝ったのかと思って」
「二股?」
「あなたとあの人、寝ちゃったんでしょ?」
「そん…な」
「それじゃあ」
あの人が裏切った?
嘘。
私は無意識にバッグからノートを取り出して、1ページ破った。
私は先生のことが大好きでした。
今すぐ先生にとびついて、そのままだきしめられたいです。
でも、それは先生にとって迷惑な事だから、私はバカな頭で考えた、今できることをします。
さようなら。大好き。
校長先生が重々しく言った。
「はい」
私は覚悟が出来た。
先生と結婚しよう。
教室で私の退学が告げられた。らしい。
私は現場を見ていなかった。
その日の昼休みの時間、先生は私のところへ来た。
私は屋上に居た。
「風邪ひくだろ」
「大丈夫です」
「里見さんが、ごめんて…」
「…あなたは悪くないって伝えてください」
先生は私が手すりの方に向き直ってから屋上から出て行った。
「神谷さん」
「里見さん、どうしたんですか?」
「やっぱり自分で言おうと思って」
「その事なら、先生から…」
その時、里見さんが驚いて、そして笑った。
「あの人、自分から?」
「え…なんのこと?」
「私、あの人がこの学校に来る前から…あの人と付き合ってたの」
何を言ってるの?
「二股を謝ったのかと思って」
「二股?」
「あなたとあの人、寝ちゃったんでしょ?」
「そん…な」
「それじゃあ」
あの人が裏切った?
嘘。
私は無意識にバッグからノートを取り出して、1ページ破った。
私は先生のことが大好きでした。
今すぐ先生にとびついて、そのままだきしめられたいです。
でも、それは先生にとって迷惑な事だから、私はバカな頭で考えた、今できることをします。
さようなら。大好き。
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