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妖怪の街3

[112]  詩月  2007-09-30投稿
私はいつからあの奇妙な夢を見るようになったんだろう。

あの日だ。

一ヶ月前タクと最後の電話をした日からだ。

彼はその時、すでに私としゃべる事すらおっくうそうだった。私は泣きながら笑っていた。

「なんであんたの方が被害者ぶった感じなの」

「はいはい、もういいって」

唇が震える。
言葉が出ない。
口の中が苦くなる。
瞬きすらできない。
闇が広がる。
モワモワ…モワモワ…


「クククク……エミちゃん、怒ってるの〜?泣いてるの〜?笑ってるの〜?」

妖怪。

また妖怪の街に来てしまった。
ここに来ると吐き気がする。
茶色い妖怪が私の周りを軽やかに周っている。

「あ〜エミちゃん、結婚したかったのに〜クククク…」

うるさい。
黙れ。
黙れ、妖怪。
おまえに何がわかる。
おまえに何が……わかるんだ…


妖怪はまたフラフラ闇に消えていく。

消えていく……


「お客さん!」
ん?
「こんなとこで寝られちゃこまりますよぉ」

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