社内恋愛6
そういえば、以前もゲームをしかけた事があった。
入社二年目の頃だった。
本社の課長の事が気になっていた。毎日のように営業所に来ていたので会話はよくしていた。
年は48才くらいだと思う。もちろん妻子持ち。
会社のパソコンで仕事のメールを利用して私的な会話をしたりしていた。
そんなメールをし始めてすぐにごはんに誘われた。
ごはんくらいならと、OKした。仕事終わりにお店の近くで待ち合わせをした。
並んで街を歩くのは、普段会社で話すのとは、違う感じがしていた。
高そうな中華料理屋さんを予約してくれていて、美味しい料理とお酒を堪能した。
会社では見せない部分がたくさん見えた。それは嫌いになる事ではなかったけど、何かが冷めたような気分だった。
中華料理屋さんを後にして帰るのかと思っていたら、バーに行こうと誘われた。
私の家は近かったからすぐ帰れると思ったし、嫌ではなかったから向かった。
カウンター席でマスターに話しかけながらお酒を飲んだ。
マスターに聞かれたか何か話しの流れで、課長は自分たちは親子だと言った。
私も話しを合わせた。確かに見た目は親子でも可笑しくないから。
お会計を済ませてくれている隙に、私はマスターに、私たちは親子じゃないんですと笑顔で言って席を立った。
その台詞はとっておきだった。
バーを出て、私は駅に自転車を停めてあるから自転車で帰ると言った。
けれど、タクシーで送って行くと言われ、大丈夫だからと言っても断固として送って行くと譲らなかった。
その表情は怒っているようで怖かった。
仕方なく一緒にタクシーで送ってもらった。
家迄近い道中の車内で、突然手を握られた。運転手さんには見えない低い位置で。
私はお酒が入っていたのもあって、何も考えずに握り返してしまった。
私の家に着くと、私はお礼を言ってタクシーを降りた。家に寄って行きたそうだったけど、見送って一人タクシーで帰って行った。
私はそれで安心したし、同じ会社の人間だし家庭も役職もある人だから無理をしなかったと思う。
私はこの日冷めたから、それから私的なメールをやめた。課長からも来なかったし二人で会う事は二度となかった。
ゲームは最初のスタートで終わってしまった。
だから所長とのゲームもどこまで進むのか分からなかった。
入社二年目の頃だった。
本社の課長の事が気になっていた。毎日のように営業所に来ていたので会話はよくしていた。
年は48才くらいだと思う。もちろん妻子持ち。
会社のパソコンで仕事のメールを利用して私的な会話をしたりしていた。
そんなメールをし始めてすぐにごはんに誘われた。
ごはんくらいならと、OKした。仕事終わりにお店の近くで待ち合わせをした。
並んで街を歩くのは、普段会社で話すのとは、違う感じがしていた。
高そうな中華料理屋さんを予約してくれていて、美味しい料理とお酒を堪能した。
会社では見せない部分がたくさん見えた。それは嫌いになる事ではなかったけど、何かが冷めたような気分だった。
中華料理屋さんを後にして帰るのかと思っていたら、バーに行こうと誘われた。
私の家は近かったからすぐ帰れると思ったし、嫌ではなかったから向かった。
カウンター席でマスターに話しかけながらお酒を飲んだ。
マスターに聞かれたか何か話しの流れで、課長は自分たちは親子だと言った。
私も話しを合わせた。確かに見た目は親子でも可笑しくないから。
お会計を済ませてくれている隙に、私はマスターに、私たちは親子じゃないんですと笑顔で言って席を立った。
その台詞はとっておきだった。
バーを出て、私は駅に自転車を停めてあるから自転車で帰ると言った。
けれど、タクシーで送って行くと言われ、大丈夫だからと言っても断固として送って行くと譲らなかった。
その表情は怒っているようで怖かった。
仕方なく一緒にタクシーで送ってもらった。
家迄近い道中の車内で、突然手を握られた。運転手さんには見えない低い位置で。
私はお酒が入っていたのもあって、何も考えずに握り返してしまった。
私の家に着くと、私はお礼を言ってタクシーを降りた。家に寄って行きたそうだったけど、見送って一人タクシーで帰って行った。
私はそれで安心したし、同じ会社の人間だし家庭も役職もある人だから無理をしなかったと思う。
私はこの日冷めたから、それから私的なメールをやめた。課長からも来なかったし二人で会う事は二度となかった。
ゲームは最初のスタートで終わってしまった。
だから所長とのゲームもどこまで進むのか分からなかった。
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