虹の向こう側へ2
「今日もかっこいいね、あたし超好きなんだからッ」
女なんてものは、かっこいい男ならなんでもいいんだな。
馬鹿ばっかり。
「ねぇ、聞いてるのあたしの気持ち!」
いけねぇ、仕事中だったな、久々にヤツの事を思い出してた。
「ねぇ、いつになったらあたしの気持ちに答えてくれるの?」
いつだろうな…
「もぉかえる!!」
かえればいいじゃん…
「もぉ一生来ないからね!」
…。
どーせ嫌がったって、冷たくあしらったって来るくせに。
まったく、ホスト狂いっていうのは終わってんな。
この女、キャバ嬢。
「また帰っちゃいましたね、アイリちゃん」
内勤の田中が言った。
ほっとけよ、また来るだろ
俺はいつもと同じ台詞を言う。
俺がこの業界に入って五年。ちょろい世界だ。
そうだよ、俺は弟の名前で売れているようなものだ。
ホストになる奴ってのは、代表やら幹部やらを目指すらしい。が、俺はそんなもんはやらない。
めんどくさいからな。
あと、客に営業を掛けたりもしない。
どーせまた来るからな。
努力なんてした事が無い。
「曹丕さん、7番テーブルのお客さまご指名です」
女なんてものは、かっこいい男ならなんでもいいんだな。
馬鹿ばっかり。
「ねぇ、聞いてるのあたしの気持ち!」
いけねぇ、仕事中だったな、久々にヤツの事を思い出してた。
「ねぇ、いつになったらあたしの気持ちに答えてくれるの?」
いつだろうな…
「もぉかえる!!」
かえればいいじゃん…
「もぉ一生来ないからね!」
…。
どーせ嫌がったって、冷たくあしらったって来るくせに。
まったく、ホスト狂いっていうのは終わってんな。
この女、キャバ嬢。
「また帰っちゃいましたね、アイリちゃん」
内勤の田中が言った。
ほっとけよ、また来るだろ
俺はいつもと同じ台詞を言う。
俺がこの業界に入って五年。ちょろい世界だ。
そうだよ、俺は弟の名前で売れているようなものだ。
ホストになる奴ってのは、代表やら幹部やらを目指すらしい。が、俺はそんなもんはやらない。
めんどくさいからな。
あと、客に営業を掛けたりもしない。
どーせまた来るからな。
努力なんてした事が無い。
「曹丕さん、7番テーブルのお客さまご指名です」
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