悠哉は、

「昼飯、一緒に食おうぜ！」

と言って来た。

「分かった♪あたしも悠哉と食べたいし〜」

作り笑いを浮かべて、嬉しそうに見せて、本当の自分を見せないように…


悠哉はあたしの反応を見ると、満足げに自分のクラスへと戻った。

本当は、葵達と食べたいけど、
「良い彼女」
って思われたい。


あたしが自分の席に着くと、彼は、寝ていた。


さっきの続きが気になったけど、そのままにしておいた。

＿＿＿＿＿＿＿＿＿

ｷｰﾝｺｰﾝｶｰﾝｺｰﾝ


授業が始まっても、さっきの事ばかり考えていた。

何を言いたかったのか。


＿＿＿＿＿＿＿＿＿


４時間目が終わり、昼休み。

悠哉が迎えに来る。


「あれっ？転入生？」

佐々木君に気付いた悠哉は、いつものノリで話し掛けた。





でも、佐々木君は顔も見ずに無言でその場を離れた。


悠哉が呼び止めても、さっさと行ってしまった。

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