〜永遠の恋〜5
「なにあいつ!マジむかつくしー」
女子からも批判の声。
あの態度だけでクラスが敵になる事もある。
自分の事は棚にあげて人の悪いところしか見ない人間。
「……佐々木君は、そんなに悪い人じゃないよ!」
思わず佐々木君をかばってしまう。
みんなの視線があたしに集まる。
悠哉が驚いたように
「はっ?」
と尋ねる。
「だから、さっき話したけどちゃんと話してくれたし…多分聞こえなかったんだよ!」
「嫌っ明らかに聞こえてたよ?てか、なんでかばうの?」
一層視線が痛い。
「それは…」
言葉が出ない。自分でも分からないよ、なんでかばったのか。
「…俺の話?」
佐々木君が教室に戻ってきた。
「おい!なんでさっきシカトしたんだよ?」
悠哉が佐々木君の胸ぐらを掴む。
悠哉は身長が高いけど、佐々木君の方が高かった。
「…見れば分かるだろ?転入生だって。」
悠哉の手を振りほどき、自分の席に向かう。
あまりの出来事に、一瞬シーンとなったがすぐにざわついた。
悠哉は喧嘩が強い。その悠哉を敵にまわすとは…
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