いつも彼女を待っているんだ



彼は新宿発の電車の席をとるために



早く来て隣の席に鞄を置いておくんだ


彼女はいつも


電車の発車する直前にくるんだ


毎日


同じ車両に乗り合わせるぼくらは



彼の彼女に対する気持ちを知っている



それはやわらかいオレンジかピンクで



幸せな気持ちと幸せにしたい気持ちであふれているんだ　　　　　　　　　　　

今日はまだ来ていないのか


うつむいたり


新聞を読んだり


携帯をいじりながらも


皆気になっている



今日はまだ来ていないのか。


私の気付いた時には


もう電車は走りだしていた。



私にとっては


電車が走っているかどうかなんて


注して関係がなかったんだ


いつも彼女が来たらうれしそうにどかせる鞄を


今日はおいたままなんだ


他の駅からも彼女はくるのかな


『お待たせ』


と笑うのかな

感想はありません。

• ドナドナ
• 助けてください　３
• 助けてください　２
• 助けてください　１
• 死にたい夜
• OL
• 失敗作

もっと見る

• 片想いでも、恋は恋☆5
• 自分のための物語
• 恋人は背後霊３２
• 慣れ愛
• 2019年10月20日
• 恋人は背後霊３１
• セピア色(カラー)5

もっと見る