天使の歌声
―4年前―\r
君と出会ったのは4年前、僕らが高3になったばかりの春だった。
僕が新学期早々行われた試験の結果を公園のベンチに座って渋々見ていた時だった。一冊のノートが僕の足元まで風に飛ばされてきた。だるいながらも拾い上げたその時だった。
「すいませーんっ!!」
子供っぽい口調ながらも綺麗な声で謝りながら、セーラー服の女の子が駆けてきた。長い髪の毛は夕日に染まって、天使のようだ。
「はぅ〜…本当にすいません。有難うございますっ」
「いえいえ。勉強熱心なんですね。」 なんて返事をしてみた。
「どうしても良い大学受かって母を喜ばせたいんです!!」彼女も受験生だと気付き、しばらく話込んだ。
彼女の名前は春田さん。母親想いの優しい人だ。僕らはその日の後も公園で勉強したり色々話したりした。気が付けば春も終わって、季節は流れてずっと一緒にいた。そしてずっと友達以上恋人未満って奴だった。
突然明るくなった世界は今思い返せば懐かしい。でも…もう戻ってこない。
君と出会ったのは4年前、僕らが高3になったばかりの春だった。
僕が新学期早々行われた試験の結果を公園のベンチに座って渋々見ていた時だった。一冊のノートが僕の足元まで風に飛ばされてきた。だるいながらも拾い上げたその時だった。
「すいませーんっ!!」
子供っぽい口調ながらも綺麗な声で謝りながら、セーラー服の女の子が駆けてきた。長い髪の毛は夕日に染まって、天使のようだ。
「はぅ〜…本当にすいません。有難うございますっ」
「いえいえ。勉強熱心なんですね。」 なんて返事をしてみた。
「どうしても良い大学受かって母を喜ばせたいんです!!」彼女も受験生だと気付き、しばらく話込んだ。
彼女の名前は春田さん。母親想いの優しい人だ。僕らはその日の後も公園で勉強したり色々話したりした。気が付けば春も終わって、季節は流れてずっと一緒にいた。そしてずっと友達以上恋人未満って奴だった。
突然明るくなった世界は今思い返せば懐かしい。でも…もう戻ってこない。
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