BURNING!
ぱこーーんっ!!
彼女の朝は、いつものように甲高い小気味よい音と、頭部に走る衝撃と激しい痛みで始まった。
「っっっ…た〜いっ!」
思わず飛び起き頭を抱える。
「あら、また曲がっちゃったわ。
安物はダメねぇ。」
その声に顔をあげると、母であるあかねが困ったような顔で立っていた。
その手には柄が見事に曲線を描いた「おたま」(料理に使うアレだ)が握られている。
「やっぱり高くてもいいもののほうがいいのかしら?
でも真紅って石頭だから…あら?起きたのね?良かったわ〜っ!曲がったおたまじゃもう一発叩き難いんだもの〜♪」
にこやかに物騒な事をのたまう。
「誰でも起きるわよっ!っつーか実の娘の頭を毎朝毎朝おたまで力一杯殴る!?フツー!」
いまだにジンジンと痛む頭を撫でながら、あかねを睨む。
しかし、あかねはどこ吹く風だ。
「毎朝毎朝起こしてあげるだけでも感謝なさい。
第一、コブもできてない石頭なんだからいいでしょ。
なによりちゃんと毎朝自分で起きればいいのよ。」
…まったくなので反論できない。
「ほらっ!早く着替なさい!水葉ちゃんもう来てるのよ!」
彼女の朝は、いつものように甲高い小気味よい音と、頭部に走る衝撃と激しい痛みで始まった。
「っっっ…た〜いっ!」
思わず飛び起き頭を抱える。
「あら、また曲がっちゃったわ。
安物はダメねぇ。」
その声に顔をあげると、母であるあかねが困ったような顔で立っていた。
その手には柄が見事に曲線を描いた「おたま」(料理に使うアレだ)が握られている。
「やっぱり高くてもいいもののほうがいいのかしら?
でも真紅って石頭だから…あら?起きたのね?良かったわ〜っ!曲がったおたまじゃもう一発叩き難いんだもの〜♪」
にこやかに物騒な事をのたまう。
「誰でも起きるわよっ!っつーか実の娘の頭を毎朝毎朝おたまで力一杯殴る!?フツー!」
いまだにジンジンと痛む頭を撫でながら、あかねを睨む。
しかし、あかねはどこ吹く風だ。
「毎朝毎朝起こしてあげるだけでも感謝なさい。
第一、コブもできてない石頭なんだからいいでしょ。
なによりちゃんと毎朝自分で起きればいいのよ。」
…まったくなので反論できない。
「ほらっ!早く着替なさい!水葉ちゃんもう来てるのよ!」
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