携帯小説!(PC版)

人肌

[460]  おさむ  2007-10-10投稿
今年も


人肌の淋しい季節になって

思い出すんだ


あの人の温かさと冷たさを

僕はもう知ってしまったんだ


手をつないでも


抱き締められても


どんなに寄り添っても


僕は一人で生きていかなくてはいけなくて


どうしたって寒いんだ



二人はどれだけ近づいたって


二人の間には風が吹いているんだ



ほら


僕はいまだって一人だ


手探りで


風の中を探しているんだ

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