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『戻れない時間の中に君連れて』

[195]  2007-10-11投稿
街を吹き抜ける暖かい風

さよならを言う季節は
静かに過ぎ去り
あの日の様な
柔らかな春がまた訪れようとしている

朝を待つ森に
君の仕草や温もりが
木の葉のざわめきと共に
かすかに残っているよ

木々の隙間から洩れる陽射し

愛しさに別れを告げて
ここから歩きだすから
ただそこに居て
頼りない背中見送って

少ない言葉で
照れて交わした約束
思い出したりしないで

二人で買った時計
今も動き続けてる
一つ一つ記憶を消すように

もう振り返らない
少しだけ歩き出すから
ただそこに居て
泣き出さないで見守って

君の優しさが
暖かい風に乗って
街路樹を照らす日が訪れるその時まで

時計よ動いて

後少しだけ…

君の記憶が
君の想い出が
失くなるその時まで

絶え間無く時を刻み付けて

愛しさに別れを告げて
ここから歩きだすから
ただそこに居て
頼りない背中見送って…

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