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龍と狼3

[626]  武藤 岳  2007-10-11投稿
「そんな話は聞いた事もないし、道徳的にも如何なものでしょうか?!」
守山は声を荒げた。

中原は全く動じる気配もなく、淡々と続けた。
「どう申されましても、こちらとしては、もう決まった事ですので。」
守山は喰い下がった。
「しかし、あれほどの重大な犯罪を、僅か十二歳の少年が犯し、たかだか六年で出所しただけでも私としては驚きなのに、母方がアメリカ人だから・・アメリカ国籍があるからと言って、出所して間もなくアメリカに行かせる事は、逃亡と見られてもおかしくない行為ですよ!
マスコミだって、何処でどう調べたのか、既に此処の所在だって調べられている。
彼の未来を本当に考えるのなら、日本で社会復帰に励むべきです!」

守山は興奮して、顔が紅潮していたが、中原は至って冷静に続けた。
「正直言いましてね、私も最初は驚きましたがね、こちらのご両親のご意向でもありますし、向こうの大学に入り電気工学の勉強をしたいと言う本人の強い意志がある以上、私としましても、引き留める訳にはいかないんですよ。」

守山は、冷静に二人のやり取りを聞いている青年を睨みつけ、聞いた。

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