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曲がり角の気持ち 5

[261]  湯島 朗  2006-03-19投稿
「ちょっ・・・尾高!どこ行くのよ!!」
「屋上だ。」
「屋上!?何しに!!!!」
「とりあえず、行くぞ!」
 走るスピードをゆるめずに、屋上へ向かった。
(こいつ、持久力すごいな。私を担いでしかも走ってんのに。息が切れてないよ。)


 ガチャッ
「ふう!!」
 雄は、由成をおろすと急に息が荒くなった。
「大丈夫・・・?」
「いけっ・・・る。」
「今度こそ、無理っぽいね。」
 由成は、そこで黙った。雄に、背中を向けた。
「こっち向けよ。」
 雄の命令を無視する。
「質問に・・・答えたらね。」
「何だよ。」
「さつき野さんに告白されたんでしょ?答えは、どうしたのよ。」
「・・・なことかよ。」
 雄は、ため息をついた。そのため息からは、あきれた感じもした。
(何聞いてんの、私。こんな事聞くなら、告白しろよぉ!!)
 なんて考えながらも、答えを待った。
「確かに、告白はされた。けど、フッた。」
「・・・っ!?」
 由成は、立ち上がって雄を見下ろした。
「嘘。」
「ほんと。」
 雄の言い方は、嘘と言う感じがしなかった。
「なんで。」
「俺には、別のがいんだよ。」
「えっ。」
 由成には、その一言でまた不安が走った。

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曲がり角に気持ち 4に数字を書くのを忘れていました。
ご了承ください。

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